埼玉県飯能市にある「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」。
「トーベ・ヤンソン」はフィンランドの童話作家さんです。
みなさんも一度は聞いたことがある名前なのではないでしょうか?
この公園には「トーベ・ヤンソン」の想いがいっぱい詰められているんですよ。
でも、この公園はムーミンのテーマパークではありません。
園内に遊具がひとつもないんです。
あるのは、たっぷりの自然といくつかの不可思議な建物だけ。
どこかにムーミンたちが隠れていそうな、日本とは思えない北欧っぷりが自慢の公園です。
嬉しいことに入場料・駐車場代は共に無料♪
写真をたっぷり使って、順を追ってご紹介していきますね。
この記事を読むと
- 「トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園」ってどんな所?
- 公園内には何があるの?
- アクセス、駐車場は?
- 食事ができるお店はある?
- おすすめポイントは?
ということが分かります。
「トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園」ってどんな所?
公園のある埼玉県飯能市は、緑豊かな自然があふれる場所が今も多く残っています。
その自然体系は北欧にとても類似しているそう。
「トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園」は、自然あふれる阿須山に寄り添うようにあり、立地条件からも北欧のイメージに重なるのもうなづけます。
公園名に「トーベ・ヤンソン」が入っているのは飯能市と彼女との関係が深いことを物語っています。
公園の建設に関して、飯能市は「トーベ・ヤンソン」と何年も手紙をやりとりして、その想いを形にしてきました。
公園のコンセプトは『自然との共生、自我と自由の尊重』。
たくさんの子どもたちが自然に触れ合い、自らさまざまなことを学び、のびのびと遊ぶことで成長することを願って造られた公園なんですね。
天気の良い日にはたくさんの家族連れが訪れ、子ども達が自然の中で楽しそうに遊びまわる姿を見ることができます。
遊具はなくても自ら遊びを発見する子どもって、本当に遊びの天才ですね。
園内の紹介~公園内には不思議がいっぱい♪~
公園の中には、個性的な3つの建物が建っています。
- きのこの家
- 森の家
- 子ども劇場
それぞれどんな建物なのか、順番にご紹介していきますね。
きのこの家
園内で1番に目を引くのが、きのこの家。
公園の入口から園内へのびる坂道の先に建っていて、訪れる人を出迎えてくれます。
2階建ての建物の1階は暖炉のあるいこいの広場。
キッチンやダイニングもあって、実際に触れることもできちゃいます。
2階に上がると窓際に小さなベッドが置かれています。
アイロン台や物が置かれた棚もあって、今にも誰かが出てきそうな不思議な空間です。
とても小さな生活空間なので、しっかりと観察してみてください。
さらに上に続くらせん階段。
その先には、きのこの家の一番高い屋根部分。
グルッと一周できるので、ぜひ登ってみてください!
窓から外を眺めることもできますよ♪
実は、きのこの家の中には子どもが大好きな小さな隠れ家的な空間がいっぱい。
かくれんぼには絶好の場所だったりします(笑)
公園で1番のフォトスポットをご紹介!
きのこの家から奥に向かうと、青いとんがり屋根の水浴び小屋があります。
ムーミンのお話の中では、スナフキンがのんびりと釣り糸を垂らしているあの水浴び小屋です♪
その先のわんぱく池からきのこの家を臨むと、まるで北欧にいるような素敵な景色を見ることができます。
紅葉シーズンのはカメラを持った方がたくさん訪れているんですよ。
森の家
公園内で1番高台にある森の家。
飯能市の特産品「西川材」の桧丸太を波打つように並べた、ちょっと不思議な2階建ての建物です。
1階は「トーベ・ヤンソン」に関する資料を展示。
初期のムーミンと現代のムーミンの差や登場人物の紹介などが詳しく説明されています。
2階は図書コーナー。
たくさんの本が揃っていて、自由に読むことができます。
書棚は分かりやすく色で分類されています!
あお・・・・自然・遊びの本
みどり・・・外国の本
あか・・・・日本の本
きいろ・・・ムーミン・トーヤ・ベンソンの本
ピンク・・・赤ちゃんの本
ゆっくりと本を読めるように、イスや机もちゃんと用意されていますよ。
子ども劇場
大きな帽子をかぶったような建物は、コンサートやイベントで使用される子ども劇場です。
室内はこんな感じの広いスペースになっています。
広々としたドーム型のホールには、手作りのおもちゃ(オセロ、絵合わせ、ペットボトルの投げ輪)が用意され、自由に遊ぶことができます。
ホールの下は管理事務所とトイレ。
管理事務所には、公園のパンフレットやイベントの案内などが揃っています。
開園時間帯は係りの方がいるので、公園の情報を得たいときや何か困ったことがあったらときは訪ねてみてください。
公園内でのトイレはここ1ヶ所になります。
水音がする洞窟のような空間の先にトイレがあったりして、ちょっとした冒険気分が味わえますよ(笑)
トーベ・ヤンソンとムーミン
みなさんご存知の童話「ムーミン」の原作者である「トーベ・ヤンソン」。
フィンランドの首都ヘルシンキで生まれた彼女は、父親は彫刻家、母親はグラフィックデザイナーという芸術一家で育ちました。
『まるで呼吸をするように』芸術に親しんで育ったとのこと。
1920年代 | ムーミンの原型と思われる鼻の長い生き物「SNORK」を落書き |
---|---|
1943年 | 初めてムーミンと似た姿形のキャラクターが登場 |
1945年 | ムーミン小説の第1作「小さなトロールと大きな洪水」を出版 |
1969年 | 日本でアニメ「ムーミン」(フジテレビ系)が放送開始 |
1993年 | フィンランドで「ムーミンパーク」がオープン |
2019年 | 埼玉県飯能市に「ムーミンバレーパーク」がオープン |
埼玉県飯能市に「ムーミンバレーパーク」ができた時は、ムーミンの世界観を体感できるテーマパークとして話題になりましたよね。
「トーベ・ヤンソン」は2001年6月27日に永眠しましたが、彼女の想いは世界中で生きているんですね。
食事が出来る場所はある?
公園内に食事ができるカフェが1店舗。
それが北欧風カフェの「Cafe PUISTO(カフェ プイスト)」。
青空に映えるブルーの外観が印象的なこちらのカフェでは、北欧の食事やスイーツを味わうことができるんですよ。
メインメニューは、スモーブロー。
スモーブローは北欧では日常的に食べられている具だくさんのオープンサンドのこと。
サラダとキャロットラペが添えられて、オシャレなワンデッシュで提供されます。
- 照り焼きチキン900円
- アボカド900円
- 焼きリンゴと鴨肉パストラミ900円
公園内にはお弁当を持参してもOK!
駐車場はあるの?
「トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園」は、最寄り駅である西武池袋線「元加治駅」から徒歩で約20分。
特にお子様連れの方はもっと時間が掛かってしまう可能性が・・・。
できたら、車で来られることをオススメします。
電車の場合は、駅からタクシーを利用すれば約7分(料金は¥740くらいです)で到着します。
駐車場は隣接する市民体育館と共同になり、駐車料金は無料です!
車でのアクセスは、圏央道「狭山・日高インター」より約20分、「入間インター」からも約20分です。
くまこのここをチェック✔
幻想的なライトアップ
「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」では、幻想的なライトアップが行われています。
実施日は土曜日・日曜日・祝日の日没~21:00。
空がまだ蒼い日没直後は、やわらかな優しい灯りが印象的です。
すっかり日が暮れると公園全体に灯りが揺らめき、まるで誰かが住んでいる小さな村のような暖かい景色へと変化します。
昼間とは一変した幻想的な世界をぜひ体験してみてください♪
遊具で遊ぶならお隣りの阿須公園へ
「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」は一般的な公園にあるような遊具は一切ありません。
活発に動きまわりたい遊び盛りのお子さんには、やや物足りなさを感じる子もいるのでは?
そんなときは、隣接する「阿須運動公園」へ足を伸ばしてみてはいかがでしょう。
入間川沿いに広がるこちらの公園は、カラフルな遊具がいっぱい!のお子様連れに人気の公園なんですよ。
お隣りなので、徒歩でも移動ができちゃいます。
車で移動する場合は、無料駐車場がありますのでご利用ください。
ただ、売店やレストランはありませんのでご注意ください。
名称 | 阿須運動公園 |
---|---|
住所 | 埼玉県飯能市大字阿須812-3 |
TEL | 042-972-6506(市民体育館) |
料金 | 無料 |
駐車場 | 無料(4~10月6:00~20:00、11~3月7:00~18:00) |
販売機 | あり(飲み物・アイスクリーム) |
トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園の詳細情報
名称 | トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園 |
---|---|
住所 | 埼玉県飯能市大字阿須893-1 |
TEL | 042-972-7711 |
開園時間 | 9:00~17:00(季節によって開演時間に変更があります) |
休園日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日) |
駐車場 | あり(無料、約250台、市民体育館と共用となります) |
公園では新型コロナウイルスの感染対策を行っています。
入園される際は下記のご協力をお願いします。
- マスクの着用
- 手洗い・手指の消毒
- 発熱や咳などの症状がある方、体調がすぐれない方の入園はご遠慮下さい
まとめ~そこにあるのは北欧の自然・空気感・時間の流れでした~
遊具のない「トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園」。
公園には「トーベ・ヤンソン」の想いと飯能市の想いがギュッと込められています。
自然の中で自ら考えて遊ぶ。
私たち大人にはすごく難しいと思えることですが、きっと子ども達は当たり前にやってのけてしまうんでしょうね。
この公園を訪れると、不思議とゆっくりとした時間の流れを感じます。
忘れかけてしまっている童心を取り戻せるかもしれませんよ。
この記事がどなたかのお役に立つと嬉しく思います。
お届けは、生粋の埼玉県人くまこ(kumako_1015)でした。